《海底2万マイル》の航“読”記
噴気でエ号艦上からアロナクス教授は海に投げ出されてしまいます。それを追ってコンセーユもまた海に飛び込みます。この穏やかな青年のなんと忠勇無双であることか。
「それじゃ、私たちはもうダメだ」
「ええ、たぶん」と、コンセーユはおだやかに答えた。「でも私たちにはまだ何時間かございますし、何時間かのうちにはそれはたくさんのことができるものでございますよ」
絶望的な状況にあってもこの落ち着き。人間として見習わなくてはいけません。 コンセーユのこの忠義が許されるのであるならば、花輪先生があとがきで「決定的な疑問ないしは欠落」というところのネモ艦長の部下たちのの存在を肯定的に受け入れることが出来るんじゃないかと思うんですが、どうなんでしょうか?
この後、ネッド・ランドによって怪鯨、いや、怪潜水艦の背にに引きあがられ、やれやれと思ったところ潜航を開始してしまってヒヤリとして、無事に収容されて。
そうしてネモ船長に対面することになるのです。
このときのネモ船長の様子をドヌヴィルの挿絵で見ることができるのですが、後知恵のある私にはインド人に見えるんです。オソロシイものです。
映画《リーグ・オブ・レジェンド》の原作マンガに描かれたネモ船長はよくドヌヴィルの絵のイメージを写し変えています。
さて、いろいろなことのあった一日です。一日のメニューとしては十分すぎます。一行が前後不覚に眠り込んでしまうの仕方ないことでしょう。